これまでに出会った妖精さん 二人目

次に紹介する妖精さんは、私が転職をした先の会社で初めて就いたプロジェクトのPM。名前すらもう忘れた。

 

お客さんからのメールは、そのまま手を加えずにメンバーに転送し、お客さんへ送るメールは、メンバーが書かせたものを自分が書いたようにして送るだけだった。

プロジェクト管理の成果物も、ほとんどメンバーが作っているし、普段何をしているのか本当にわからない人だった。

 

この妖精さんが担当するプロジェクトは、問題プロジェクトとなり、メンバーも相当疲弊し、会社を去っていく若い人も少なくなかった。

 

私がPMをやらなければならなくなった切欠となった人でもあった。

これまでに出会った妖精さん 一人目

 始めてあった妖精さんは、社会人になって初めて努めた会社の先輩であり、直属のPMだったA氏だった。

 

 客先の構内で作業をする仕事をだったのだが、A氏は週一回みんなの進捗を聞きに現場に顔を出すくらいで、あとは基本的に自社にいる人だった。

 

 たまに用事があって自社に戻ると、A氏は大抵机に突っ伏して寝ているか、趣味のアニメについてネットサーフィンしているかのどちらかだった。

 そして、雨が降ると必ず会社を休む、カメハメハ大王のような人だった。

 

 今であればやることをやっていれば暇そうにしていても何とも思わないのだが、当時は残業するのが当たり前な風潮があり、とにかく大変な時代だったので、そんなに暇があるのならみんなの作業を手伝えとイライラしてA氏に噛みついたこともあった。

 

 普段何をやっているのかよく分からない人だったが、PMとして最低限やることはやっているんだろうなとは思っていた。若くて遊びたい盛りの自分は、単に羨ましいだけだったのかもしれない。

 

 能力的には優秀な人で、20年ほど前の話になるが「Story Editor」というアウトラインプロセッサを使って、マインドマップ的な思考の整理方法を紹介してくれた人でもあった。その他にも、今になって思えば、良いこと言ってたなと思うこともいくつかあった。

 

 そういえば当時、人工知能が作りたいと言っていたけれど、やっと時代があなたに追いついてきましたよ。

 

 ちゃんとその道に進めていますか。

 

 

妖精さんになりたい

私が若いころから憧れていた働き方。

妖精さん」と言う名前が付いている事を最近知った。

 

働き始めて、およそ20年が経った。

あこがれの「妖精さん」には、まだなれていない。

 

こんなになりたいと思っているのに。

どうやったらなれるのか、さっぱりわからない。

 

自分がなれていないと思っているだけで、実は周りから見たら「妖精さん」なのか?

 自他共に認める妖精さんに、私はなりたい。

 

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